
1. 【解決したい課題】
生活空間の不便のない社会を実現する
2. 【そう思ったきっかけは?】
感染症対策の一環で、公衆トイレのハンドドライヤーが使用中止となっている。
手をかざすだけで温風が出るあの機械だ。
これが普及してから、ハンカチを持ち歩かなくなった人も多いのではないだろうか。
私は、臨時措置でトイレの手洗い場に置いてあるペーパータオルを使っている。
タオルハンカチは持ち歩いているが、手洗いで使うたび濡れていってカバンの中が湿るのが悩みだ。
環境のことを考えると使い捨てはしたくないが、それが一番清潔な方法じゃないかとも思う。
今回は、同じく清潔さを求められるウオッシュレットについて考えてみた。
3. 【何がそうさせているのか?】
感染症対策は、もはや徹底しないと商売に影響を及ぼすまでになった。
基本的には個人が工夫対策すればいいのだろうが、お店がしっかり「対策」していることが見えないと不安になる人が多いのだろう。
感染症流行前から、デパートに始まり公共施設でもトイレの美化がなされてきたが、そこに設置されたのがハンドドライヤーとウオッシュレットだった。
どちらも日本人の清潔さを表す製品として語られることが多いが、果たして本当に清潔なのかという疑問もささやかれはじめていたころだった。
海外ではまだロール状のハンドナフキンを引き出して使うところも多いと思うのだが、それに比べたら清潔な気はする。
ただ、新品好きの日本人ということもあってか、使用感があるものは不潔に感じるようだ。
特にウオッシュレットはカバー部分が汚れていることも多く、使用には問題ないものの抵抗感のある人は少なくない。
東京を中心にした調査では、出先でウオッシュレットを使わない人の割合が半数近くにのぼった。
(参考:https://news.allabout.co.jp/articles/d/83748/)
これはお店の「対策」が見えないと不安なように、「清潔」が見えないと不安な人がいるからだろう。
4.【既存サービス、取り組みについて】
ウォシュレット機能付き便座を販売する『TOTO』の回答によると、ノズルの角度などに工夫がされていて、実際には不潔になることはなく、ウォッシュレットを使用したことによる健康被害も報告されていないとのことだ。
また、医療従事者の意見ではウオッシュレットの洗浄は体を清潔にするためいたって妥当な方法だとのことだ。
(参考:https://news.allabout.co.jp/articles/d/83748/)
そういった基本設計からして清潔が保たれるような工夫がされている。
そのうえで最近はノズルを自動洗浄したり殺菌する機能が付いたものもある。
5. 【だからこうした方がいいんじゃないか?】
使い捨てノズルカバーを普及させる。
多くの人が使うウオッシュレットに抵抗があるのは、やはりノズル付近やノズルカバーの汚れが目立つためだろう。
しかしカバーにこびりついた汚れまで気にしていては清掃業者はとても作業が間に合わない。
そこで、定期的に交換できるカバーはどうだろうか。
前予想の「【2030年】オールプラスチック製品が主流に」では、素材の種類によってはプラスチックは燃やしてもダイオキシンの心配はないことを書いた。
これなら3Dプリンタで、既存の便座の仕様に合わせたカバーが造れる。
そしてごみ箱のごみと一緒に処分できるから手間も要らない。
高級レストランやホテルのトイレでは、竹素材など少しコストは高いがより清潔感のあるカバーを採用するのはどうだろうか。
あるいは環境に配慮して、抗菌性のある廃材を利用して作ってもいいかもしれない。
6. 【なぜそう考えるのか?】
日本人は潔癖だと言われるが、これは精神構造に「けがれ」の感覚があるからある意味仕方がないことだろう。
現在は目に見えないウイルスと戦っているが、これも「けがれ」として意識している人はいっそう感染に敏感になるだろうし、それが精神の安定にもかかわってくる。
逆に言えば、汚いものが目に入らなければあまり実態を気にしないとも言える。
臭いものにはフタをするではないけれど、実際にウオッシュレットが不潔でないならば、あとはその「けがれ」を感じなければいいだけだろう。
トイレに「ここのウオッシュレットは部品を定期交換しています。
ご安心ください」と書いておけば店の評判も上がるだろうし、外でウオッシュレットを使用する人の割合も高くなるのではないだろうか。
ぜひ販促グッズだと思ってメーカーは安価で生産・提供していただけないだろうか。
7. 【20XX年、未来はこうなる! 】
2025年、ウオッシュレットカバーは使い捨てに
気付き
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