
1. 【解決したい課題】
地球外での居住や資源活用を実現する
2. 【そう思ったきっかけは?】
ついに民間のロケットが打ち上げに成功した。
スペースX社の「クルードラゴン」は、宇宙旅行する夢の未来を一気に現実に引き寄せるだろう。
そこに日本人も搭乗しているのがとても誇らしい。
さて、先日「PRADA」の2021年コレクションが発表された。
(参考:https://youtu.be/RCQxPSNzU2Q)
その配信動画を観ていて、私は突然バックパック付きの服に心を奪われた。
オーバーサイズのアウターを着たモデルがくるりと踵を返したとき、背中にバックパック(ミニリュック)が縫い付けてあるのが見えたのだ。
しかし手にはバッグを持っている。
これはいったい何なんだろうと非常にワクワクした。
実際には着ないかもしれない。
でもなんだか見ていて心がときめく。
そのとき、これは宇宙空間でもスタイリッシュでいようという提案なのではないかと勝手に解釈した。
そしてその思いを共有できたらと考えた。
3. 【何がそうさせているのか?】
ハイブランドを正しく評価するにはリテラシーが必要だ。
ただ我々の多くは、布製品などに何万円もかける意味がよく分からない。
最近では腕時計にお金をかけるなんて馬鹿げていると考える人すらいる。
しかし、ココ・シャネルが立ち上がらなければ女性はずっと窮屈なコルセットを付けていたかもしれないし、カルティエが腕時計を開発し美しくデザインしなければビジネスマンのモチベーションは今ほど上がらなかったかもしれない。
ハイブランドの歴史を知ると、ファッションが世の価値観を変え、文化をつくり、人々の人生をより豊かにしてきたという功績がみえる。
ただ、近年のハイブランドは商業化しすぎているきらいがある。
特にライセンス契約や海外工場での生産が増えたり、カジュアルすぎるセカンドラインが乱立したりしたことで、ブランドのアイデンティティは大きく揺らいでしまった。
昔はこのブランド、質もデザインも格別だったのに…という残念な事態を招いたことで、消費者は安くておしゃれで質も充分なファストファッションに流れていったのかもしれない。
そうなってしまうと、ハイブランドファッションが世に与える影響力も過小評価されてしまうのではないだろうか。
4.【既存サービス、取り組みについて】
そもそもハイブランドのセカンドラインは、本家のブランドを守るため違うコンセプトでつくられているが、私のようなファッションリテラシーのない人間には区別できない。
例えば本家「Burberry」と、ライセンス契約のブルーレーベルやブラックレーベルを一緒くたにしてしまっていた。
ただし、ライセンス契約自体が悪いということではなく、Burberryの場合は三陽商会が日本人の体型に合わせたデザインで生産し、若者でもアルバイトすれば買えるような価格帯にして人気が一気に広まった。
だがこれをブランド力の低下につながると考えたBurberrysの経営判断で、三陽商会とBurberrysとのライセンス契約は終了することとなった。
(参考:https://toyokeizai.net/articles/-/38333)
ある識者によると、ブランドの最大の付加価値商品は香水だという。
原価数百円のものを数千円~数万円で売る。
これはまさに、香水が表すブランドの哲学に、消費者が価値を感じるからできることである。
PRADAはもともと王室御用達のレザーメーカーだったが、ミウッチャ・プラダがナイロン生地を使った「ポコノ」を発表したことで、ラグジュアリーの価値観が一新された。
そこから「日常を贅沢に飾る」という哲学のもと、紆余曲折を経ながらも革新的なデザインをつぎつぎ世に送り出してきた。
5. 【だからこうした方がいいんじゃないか?】
PRADAのバックパック付きアウターが宇宙空間にファッションをもたらす。
私はファッショナブルではないのでトレンドは外すかもしれないが、なぜバックパック付きアウターが魅力的なのかというと、そのデザインに今後宇宙へ進出していく未来を感じたからだ。
あんなオーバーサイズのアウターを常に手で支えるとなると無重力状態でどうなってしまうのか心配だが、バックパックについては浮き上がることなく、宇宙空間でもスタイリッシュに物を持ち運べるのではないだろうか。
また、SFで描かれる世界が舞台になればかなりしっくりくるデザインだと思った。
個人的には、「スター・ウォーズ」や「僕の地球を守って」のイメージだ。
(「僕の地球を守って」参考:http://manga-beta-beta.com/post-8276/)
なにより今期から加わったラフ・シモンズのクリーンな色使いとミニマムなデザインが、未来感を一層強くしている。
6. 【なぜそう考えるのか?】
2021年シーズンのハイブランドで話題となっているのが、感染症で一変した時代に合わせたデザインだ。
在宅勤務を想定したリラックススタイルが多かったように思う。
一見、時代や消費者に媚を売っているようで、逆に「家着にもラグジュアリーを忘れないでね!」という指導を行っているのかもしれない。
だがそれこそハイブランドの担う責任であると感じる。
これと同じように、今は宇宙空間で過ごすとしたら機能性に特化した格好しかないが、今後はそこにファッションが入ってくるかもしれない。
PRADAも「日常を贅沢に飾る」という哲学はそのままに、「宇宙空間にもラグジュアリースタイルを」というコンセプトのコレクションが発表されたとしたら、こんなに面白くてときめくことはないんじゃないだろうか。
ある意味、「機能美」が表れたPRADAのアイテムたち。これからも大きなスケールで進化していってほしい。
7. 【20XX年、未来はこうなる! 】
2022年、宇宙用ファッションが考案される
気付き
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