【2050年】依存者向けのバーチャル社会ができる

依存症を伴っている方にとって、過ごしやすい社会が実現する。

そのようなことが起きれば、あなたはどう思うだろうか。

おそらく、まだあまり、ピンときていない方の方が多いのではないだろうか。

依存症といえば、「アルコール」「薬物」「ギャンブル」が一般的だ。これらの依存症患者の治療に期待されているのが、【2040年】脳深部刺激療法(DBS)が依存症治療法にでご紹介した治療方法である。

しかし中には、どうしてもアルコールなどをやめられない人もいるだろう。

今回は、依存者向けのバーチャル社会について未来予想をしていき、依存者にとって過ごしやすい社会の実現について述べていこういと思う。

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依存者向けのバーチャル社会ができる

依存者向けのバーチャル社会ができる
依存者にとって過ごしやすい社会をどこに作るか。

それがバーチャル社会である。

詳しくは後ほどご紹介していくが、果たしてその様なことが実際可能なのだろうか……

結論としては、可能と言えるだろう。

実際、依存症には誰でもなる可能性があり、’必ず自分は大丈夫’とは言い切れない。そのような不安を抱えながら過ごすよりも、いっそのこと、依存者にとって過ごしやすい社会を作ってみてはどうだろうか。

【解決したい課題】

依存症・中毒のない社会を実現する

治療によって、依存症・中毒から抜け出せる人もいるだろう。しかし中には、つらい治療を行なっていくよりも、快楽的な道を選ぶ人も少なくはない。

しかし、依存症によって引き起こされる事件や事故を、このまま見過ごすわけにもいかないだろう。

依存症・中毒のない社会を実現することは、今の社会問題を解決するためにも必要な過程である。

【そう思ったきっかけは?】

どうして酒を飲むのか聞くと、酒を飲むのが恥ずかしいからと答えた。

これはサン=テグジュペリの「星の王子様」に出てくる酔っ払いの話だ。

酒を飲む自分を忘れたくて、さらに酒を飲む。だから酒をやめられない。

重い依存症は、こんな出口のない悪循環を作ってしまうのである。

酩酊状態で一瞬でも辛さを忘れられた体験が忘れられず、ずっとその状態を求め続けてしまうのだろう。

そして心身ともに悪影響が出はじめたころには、とても一人の力では依存から抜け出せなくなる。入口は広いが、出口は限りなく狭いのだ。

アルコール依存症によって人生を棒に振り、周りの人も巻き込んでしまう場合、どうすればよいのだろうか。

一度重い依存状態になったら出口はないものとして考えるのが、現実的なのかもしれない。

【何がそうさせているのか?】

違法薬物に比べ、飲酒は社会的に認められており広く流通している。

ただ、依存症になると薬物同様、心身のダメージにとどまらず、犯罪を犯す場合もあって社会的なリスクも高い。

昔からアルコール依存による家庭内暴力や金銭トラブルなどはあったが、家庭の外で問題にならない限り、ただの酒好きだと軽く扱われていたのではないだろうか。

(参考:https://youtu.be/ZlhQAuJAQW4

しかし問題は家庭内にとどまらず、飲酒運転や酔った勢いのケンカなどで人が死ぬこともある。

殺人事件は往々にして異常酩酊が引き起こしているという話もある。

しかし、多くの人が飲酒の習慣があるにも関わらず、アルコール依存者と自分は違う世界に生きていると思っていないだろうか。

「アル中」というと、常に酩酊状態でひどい身なりをしている姿を想像するが、これは末期の状態だ。

飲酒を続けている時点で、誰もがアルコール依存のグレーゾーンにいることを意識しなくてはならない。

何が引き金となるかは分からないのだ。アルコール依存症は我々の問題である。

【既存サービス、取り組みについて】

酒と同じく依存症の多いタバコは、法律に基づいて商品パッケージに警告文を載せている。

(参考:https://healthprom.jadecom.or.jp/wp-content/uploads/2018/03/factsheet_c.pdf

酒類メーカーによっては、缶や瓶に適量飲酒のすすめを表示している場合もあるが、あまり目立ってはいない。

それでは警告文を前面に明記すればいいのかというと、問題なく飲酒を楽しんでいる多くの人には目障りになる。

酒は広く市民権を得ていて文化的にも歴史が深いので、健康被害を理由に販売を制限するのは、タバコ以上に難しいだろう。

そもそも禁酒法をつくったところで、密造され裏で飲まれるというのは歴史を見れば明らかだ。

一方で学校教育においては、薬物のように学習指導要領に明記されないものの、アルコール依存症を依存症防止教育のなかで学ぶことはあるようだ。

(参考:https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/drug/pdf/1-9.pdf

若者のアルコール・飲み会離れが話題となったが、一定の教育効果が出ているとみていいのかもしれない。

また、依存症者のための自助グループや治療機関がある。

ただこれで完全に断酒できるのは依存の軽い人で、強い意志で断酒していても除菌用アルコールスプレーの匂いを嗅いだだけで飲みたい衝動が出てきてしまう人もいる。

【だからこうした方がいいんじゃないか?】

アルコールに代わる別の依存先、バーチャル空間での人生をあてがう。

これは非人道的かもしれないが、重い依存症は根治するような生易しい物ではない。

一生をかけて断酒のストレスと犯罪リスクを負うくらいなら、健康被害や社会的リスクのない依存で生きていった方がいいという場合もあるだろう。

重度のアルコール依存患者は、脳の萎縮や手足の震えなど身体的ダメージも激しく、断酒できたとして社会生活が送れるようになるかはまた別の問題だ。

しかしそんな状態にあっても、最期まで社会に貢献し人間としての尊厳を保つ生き方が望ましいだろう。

そもそも依存のメカニズムには、ドパミンなどの脳内報酬系が関わっている。

そこでバーチャル空間上の社会で仕事を与え、そこに報酬系の快楽を得るシステムを作る。

例えば安価なバグ取りの仕事でも、バーチャル社会では高い価値を持たせ、多額の報酬を与える。

そしてバーチャル上でいい住宅に住み高い地位を得て、法律上の制限なく好きに社会参画する。

報酬ありのオンラインゲームもあるが、ゲーム技術のない人でも成功体験が得られやすいシステムが必要だ。

バーチャル社会では食事の時間、トイレの時間などで強制的にシャットダウンする時間を設け、現実の生活が破綻しないようにする。

ただ実際に得られる賃金は少なく、バーチャル上では市長になっても、現実はボロ家でカップラーメンということが起こりうるのがホラーなところだ。

【なぜそう考えるのか?】

政府の掲げるムーンショット計画では、人間が身体や脳などから解放されてサイバネティック・アバター生活を送るという目標がある。

(参考:https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/sub1.html

これまではゲーム・ネット依存症が問題となっていたが、将来的には逆に推奨されてゆくのかもしれない。

政府にそのような意図がないにせよ、我々の利用次第では総バーチャル依存時代が来るかもしれない。

アルコール依存症患者用のバーチャル社会をつくるというのは、現在の価値観では力業すぎる発想だが、次第に普通のアイデアになっていく可能性もあるのではないだろうか。

20XX年、依存者向けのバーチャル社会ができる

20XX年、依存者向けのバーチャル社会ができる
2050年、依存者向けのバーチャル社会ができる

バーチャル社会の実現は、そう遠くはない未来やってくる。

それをどう活用していくかはまだ未知数だが、バーチャル社会の中で依存者向けのコミュニティやサービスが、生まれてくるのではないだろうか。

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