【2026年】手足の障がいの機能改善・拡張をめざす医療が整備される

手足が不自由なために、自由が制限されている人はどれくらいいるだろうか…。

自由に手を使って物を持ったり、自由に足を使って思いっきり走ったり。これらができないことは、大変つらいことだろう。

中には、生まれつき障がいを持った人もいる。

また、不慮の事故や病気で手足が不自由になった人もいるだろう。

技術が発達することで、手足の障がいの機能改善・拡張をめざす医療が整備されることにぜひ期待したいところだ。このまま技術開発が進めば、2026年ごろ、実現されるかもしれない。

目次

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手足の障がいの機能改善・拡張をめざす医療が実現される

手足の障がいの機能改善・拡張をめざす医療が実現される
手足が不自由な場合、義手や義足、車椅子などを使って生活の幅を拡張するのがいまの技術だろう。

しかし、麻痺などにより手足そのものを動かすことができない場合はどうなるのだろうか。もしくは、義手や義足の使用も難しいようなケースもあるかもしれない。

手足を動かすには、脳からの信号が大きなカギを握っている。この信号をセンサーで検知し、それをロボットに伝えて動かない箇所を動かすことができれば、生活を大きく拡張することができるのではないだろうか。

【解決したい課題】

手足の欠損や麻痺をおぎなう社会を実現する

このことを実現できる未来になるため、技術が進歩して医療整備されることを願っている。もちろん、このことは現実に向けて実行されていることなので、そう遠くない未来、現実になることだろう。

【そう思ったきっかけは?】

YouTubeチャンネル「寺田家TV」では、先天性脳性麻痺で歩行が困難だった寺田家のパパが、子育てをしたいという思いから身体機能を改善していく過程が配信されている。

そこで使われたのが装着型サイボーグロボット「HAL」だ。

介助などで使われるパワードスーツと違うのは、身体機能の補助だけでなく改善や再生も目指すという点だ。

装着者の脳から出た号令をセンサーで検知し、それをロボットに伝えて動かない箇所を動かす。つまり、足を動かす号令は出るものの、それが足の動きにうまく働かないところをサポートしているのだ。

これを装着しトレーニングしたことによって、寺田家のパパはHAL無しでも車いすから自力で立ち上がるまでになった。

もちろんトレーニングは過酷で効果に個人差もあるだろうが、全く可能性がなかったところから改善の可能性が出てきたというだけでも夢のあるテクノロジーではないだろうか。

手足の欠損や麻痺を、魅力に転じている人もいて、それも素敵だと思う。

パラスポーツ選手や義足のモデル「gimico」はぞくぞくするほどかっこいい。

一方で、どうしても我が子を自分の足で立ってあやしたいという人もいるだろう。

ちなみに立ってあやさないと泣き止まない赤ちゃんは多い。

それをどうしても自力でしたいという寺田パパの思いの強さに、私はすごく感動したとともに、テクノロジーの発展はその願いをかなえるところまできたのだと胸が高まった。

【何がそうさせているのか?】

治療法というものは、すべての病気において常に研究がなされているかというとそうでもなく、難病は患者数が少ないためにサンプルが取れなかったり、既に治療法が確立していて新研究の採算がとれそうにないものは手をつけられないこともある。

しかし、人々の願いはもともとそんな事情とは無関係だ。大変な道だが、着々と研究を積んでブレイクスルーを起こした開発者には尊敬の念を覚える。

さて、これまで身体障害の対策としては福祉が主だったように思う。

もちろん人の手による介護や介助は欠かせないもので、本人だけでなく家族の負担軽減にもなる。

ただ、重度身体障害の場合、現状のままの前提で人生設計せざるを得ない人が大半なのではないだろうか。しかし、手足の障害といってもさまざまで、麻痺と欠損でも違うし、麻痺も脳性か筋肉性かで違う。

さらに障害が複合的にからみあっていることもある。

この複雑さから、身体障害の機能改善は非常に研究しづらかったのではないかと思う。

【既存サービス、取り組みについて】

HALについては、いくつも学術論文があり、中には医療用として脳卒中や脊髄障害のリハビリ、また高齢者の身体機能回復について言及しているものもある。

この研究がもっと深まり実例が増えていけば、幅広く手足の麻痺や機能低下の改善に効果的な療法が確立するだろう。

一方で欠損の場合だが、これまでの義手や義足は、手足の機能の代わりとなるものだった。

しかし現在は、より自然な感覚のデザインになったうえ、身体機能の「拡張」の可能性についても注目されている。

極端に例えると、ヒーローのように義手からビームを出せるようになるかもしれない。そうなれば障害がなくても義手を付けたいという声が生まれるだろう。

ただ、これは技術だけで叶うものではない。

人間が装着する以上、心理的なものや感覚的なものもうまくフィットしなければ機能しないだろうし、何より装着者本人にとっての障害がなくなることを追求するべきだろう。

(参考:https://nextwisdom.org/article/3715/

【だからこうした方がいいんじゃないか?】

HALなどの身体機能改善を目的としたサイボーグ、または拡張を目的とした義手義足を医療現場に普及させる。

これまで通り理学療法士などによるリハビリも行いながら、適していると判断された人にはサイボーグによるリハビリも試してみる。

もちろん、車いすの方が生活スタイルに合っている人もいるだろうし、従来の義手を選択する人もいるだろう。

基本的には本人の意志を尊重することが大切だ。

ただ、多くの人に試すチャンスが与えられ、実例が多くできることは意義のあることだろう。

より研究がしやすくなるし、本人が試しやすくなるだけでなく家族など周辺の理解も得やすくなると考えられる。

【なぜそう考えるのか?】

身体障害、特に麻痺をもったとき、なるべく早めにHALのような身体機能回復の方法を探ってみるのがいいのかもしれない。

顔面神経麻痺になった人の話を聞いたことがある。

最初はしびれだけで週明けに受診しようとしていたが、事情を知った病院からすぐに来てくれと言われ直行。
神経の回復は時間とともに可能性が低下するので、下手したら一生麻痺が残っていたかもしれないと聞かされゾッとした。

ささいな体験ですらそうなのだから、重い障害の場合はなおさらだろう。

これは他人事ではなく、誰しもいつ事故や病気で身体障害をもつか分からない。願わくば手足の障がいをもつ全ての人が希望をもって暮らせる世であってほしい。

2026年、未来はこうなる!

2026年、未来はこうなる!
2026年、手足の障がいの機能改善・拡張をめざす医療が整備される

いまでは、ムーンショット目標を政府が進めている。

このことからも、手足の不自由さに関係なく人々の生活が拡張される日が来るのも、そう遠くないことがわかるだろう。

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