物流業界は、たくさんの課題を抱えている。
人手不足はもちろん、増大した荷物によって倉庫が圧迫され、倉庫不足なども問題もあるのだ。
このような課題を解決するのが「アパレル店員」である。「店員」、つまり個人の力が大きく物流業界を支えるというわけである。
今回はこのことについて深掘りをして、物流業界について未来予想をしていこうと思う。
目次
物流業界の課題について
インターネットで物を買うのが当たり前になった今では、物流業界の存在はとても大きい。増加する物流量に対して人手不足が課題とされてている中、ITテクノロジーの活用が注目されている。
また、「3PL(サードパーティー・ロジスティクス)」の拡大によって、業界各社は課題解決への取り組みを進めているのだ。
【解決したい課題】
人間の労働負担がない社会を実現する
今の時代として、IT化が進み様々なことが自動化されている。人が実際に動くにせよ、効率化された仕組みの中で、かける労力は昔と比べて大幅に減ったのだ。
今後はさらに、人間の労働負担がない社会を実現できるのだはないだろうか。
【そう思ったきっかけは?】
店舗で選び、ECで買う。
これは、いわゆる「ショールーミング店舗」が今後の館ビジネスのあり方のひとつとなるだろう。しかし感染症の影響でECの利用が増え、物流、特に小口配送が立ち行かなくなってきているという状況があるようだ。
これを解決するため、以前から行われている改善策に加えて、ラストワンマイルの自社配送を行うのはどうだろうか。
小口配送で運送業者でなくとも扱えるものとして、衣類、つまりアパレル商品と相性がいいのではないかと考えた。
そのほか、過剰梱包によりトラックの積載率を下げている小物類もいいだろう。これによってアパレル業界の販売や労働の問題も同時に解決できるのではと思い、新しいシステムを考えてみた。
【何がそうさせているのか?】
以前より物流の問題は深刻化していたが、未だ解決できていないことが山積みだ。
特に最近は運送業の人手不足に加え、倉庫不足も懸念されているようだ。
モーダルシフトで一度に輸送することは効率的かもしれないが、その先の荷捌きで詰まってしまえば倉庫がパンクしてしまうだろう。
そして個人向け小口配送においては、頻回発送・再配達・返品交換などで手間がかかるにも関わらず、送料無料にしたい事業者から運賃値下げのプレッシャーをかけられ続けている。
ただこれまでの試みでは、最終的には消費者の良心に頼って多少の不便や負担をのんでもらうしかない。
そこを、そもそも物流業界に無理を強いなくてもいいシステムに変えられないだろうか。
一方、アパレル業界をはじめとする小売業は、「LUSH」の社会実験でもみられたように客の接客嫌いという課題に直面している。
ショールーミング店舗でも接客が要らないならば、店員不要論が出てきてしまうだろう。しかし私は、接客は客のニーズを引き出すとともに消費者の啓蒙にもなると考えている。
コスパでしか選ばない客に対してエシカル消費の大切さを伝えたり、TPOに合ったファッションを指南することができる。
今の客の多くはネットで情報を仕入れて来店するのでウザったがられるかもしれないが、自分の利益になる接客に関しては受け入れてくれるのではないだろうか。
【既存サービス、取り組みについて】
物流については、「楽天」が送料無料をめぐって一部の出店者ともめたが、自社配送を立ち上げ運用するようになった。
そして「Uber」が日本に参入したことで、個人が副業などでデリバリーするシステムも普及した。
「Amazon flex」も今後広まるかもしれない。
また、最近ではタクシーが貨物運送もできるようになったことが話題となった。
一方、アパレル業界もさまざまな接客・販売方法を試みている。
数年前は「東京ガールズコレクション」などのショーや、インフルエンサーを招いての展示会が流行った。
また、インスタグラムをはじめとするSNSを利用した販促も効果的だったようだ。
さらに、パーソナルスタイリストやサブスクリプションなどのサービスで、より自分に合った服選びをしたい客のニーズにも応えた。
そして今、渋谷パルコなどでショールーミング店舗が誕生している。
【だからこうした方がいいんじゃないか?】
これからのアパレル店員は、販売ではなくデリバリーと営業を担う。
まず客側のイメージはこうだ。
店舗で欲しい物を選んだらECサイトで購入し、その際に好みに合った店員を選ぶ。その後、店員が商品を届けに自宅まで来て、今回のアイテムの着こなしのアドバイスや次にオススメするアイテムの紹介などをしてくれる。
自宅配送が嫌ならコンビニ受け取りや置き配が選べるし、対面での営業が嫌ならメールや手紙同梱などを希望することもできる。
一方、店員側のイメージはこうだ。
ECサイトから自分を指名する注文があったら、配達エリア内にある倉庫(コンテナ倉庫やアパートの一室など)に立ち寄り、注文商品を受け取ってデリバリーに向かう。
大量注文でないかぎり、一日あたりの配達量はスーツケースに収まるだろう。
移動は自転車でも電車でも自由だ。
ただ、超売れっ子店員の場合はタクシー利用もOKとする。
そして客先に着いたら、完全歩合制なので客の喜ぶ営業でリピートを狙う。
外商よりフレンドリーで、友人よりプロ、パーソナルスタイリストよりもお金のかからないサービスであることが魅力となる。店員は、直接雇用もあれば、インフルエンサーやスタイリスト、あるいはファッション業界にいる人材と契約を結び、完全歩合制にする。
働く側は、Uberのように副業として稼ぐことができるというシステムだ。
【なぜそう考えるのか?】
このシステムが実現すれば、物流業界の負担軽減、交通渋滞や事故、そして大気汚染の軽減、小口配送のサービス向上が期待できる。
そして、アパレル業界の働き方改革、新時代に合わせた販売戦略、経費削減なども叶う。
さらに客側も、売りつけられる心配なく店舗でゆっくり商品選びができ、気に入った店員から自分に合ったアドバイスやスタイリングをしてもらえる。
まさに三方良しである。
誰かの良心に頼って負担を強いるような解決法ではなく、好きな仕事がしたい人や稼ぎたい人をうまく活用することで状況を改善していくという解決法であると思っている。
20XX年、アパレル店員が物流業界を救う
2024年、アパレル店員が物流業界を救う
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