
やるべきことを先送りにした時、それは後から災いになる。
まさに「恐怖は過去からやってくる」という現象が起きる。
どこかへらへらして落ち着きがなく、勝負事で負けた時は決まって
「おれ、本気出してないから」と言う選手がいた。
Bは小さい頃から穏やかな性格で、非情や徹底といった言葉からは縁遠い選手だ。
何かにつけて、ちょっぴり言い訳をしてやり過ごす。
そんなところがかわいかったりするんだけど。。。
けど、試合となると話は変わってくる。
レベルの高い選手のパーソナリティは、大きく二種類のタイプになってくる。
それは、サッカーをやることが楽しいタイプと勝つから楽しいタイプだ。
スラムダンクで言うと、福田と仙道のような性格。
そんなことも考えながら彼を眺めていると、
「福田タイプの発展途上の選手なのかなぁ・・・」
とか思った。
今の彼はサッカーよりも友達といることが楽しい、チームメイトと一緒なら何でも楽しいみたいだ。
けど、ハイタワーでそれなりの足元の技術とパワーを持ち合わせている。
そのため当然戦力として期待を寄せている。
とはいえ、本人が競争することに慣れていないので、
上のレベルとはまるで息が合わない。
けどだからといって「やる気あんのかよ?」と言って彼を否定することは出来なかった。
彼の本音が垣間見える瞬間までは余計な詮索や強要はしないことに決めた。
そして、その時は訪れた。。。