
1. 【20XX年、未来はこうなる! 】
2027年、緑内障の完全治療法が確立される!
2. 【そう思ったきっかけは?】
自分の周りには、若くして緑内障を患っている人たちがいます。
緑内障とは、目の神経がだんだんと失われていく病気です。
一度無くなった神経は回復させることが出来ないので、治療しないと失明することもあります。
3. 【誰がどんなことで困っているの?】
治療方法は今のところ、目の神経を死なせないようにするために、眼圧を下げてやることだけです。
点眼やレーザーの手術もありますが、完治には至りません。
砂時計の砂が少しずつ落ちていくように、視力はほんの少しずつ落ちていきます。
まだ先の長い30代、40代の者は、何とも言えないやりきれない気持ちを抱えているのが現状です。
4. 【だからこうした方がいいんじゃないか?】
今できる治療を、しっかりと行うことはもちろんです。
そして、前向きな気持ちで毎日をすごし、ストレスのないようにすることも大切だと思います。
また、常に、新しい医療についての情報を得ることで、私たちにも出来ることがあることに気づきます。
5. 【なぜそう考えるのか?】
再生医療の研究が進んでいます。
IPS細胞の実用化がかなえば、視神経を作りだすことも可能になるはずです。
緑内障だけでなく、他の病気にも言えることです。
最近では、京都大学のチームが、”IPS細胞から筋肉の細胞を作り、筋ジストロフィーのマウスに移植することで筋肉を再生させた”と、アメリカの学術誌に発表しました。
またユニクロの柳井会長は、iPS細胞研究財団などに、IPS細胞の研究費として100億寄付しています。
このような企業があるのなら、物を買う我々はその企業を応援したくなります。
その株を買ったり、商品を買ったりして経済を回していけば、医療の発展にもつながるのではないでしょうか。
気付き
再生医療という言葉が盛んになってから、人の想像力は格段に膨らみました。
要は自己再生が出来るのだから、それはそれは魅力的な未来です。
あなたは、不思議の国のアリス症候群というものをご存知でしょうか。
僕は小さい頃、頻繁にその現象を経験してきました。
何が起きるかというと、すべてのものが大きく見えて、自分という存在が目に見えている景色に吸い込まれていくのです。
幽体離脱とかではなく、物が眼前に広がり自分という存在が意識の中で物に触れて吐息や鼓動が大きく聞こえてくるという。。。
そんな時、目に見える世界が怖くて目が潰れてしまえば楽になれると考えました。
でも、今にして思えば眼前に広がる世界から逃げ出さなくてよかったなと思います。
目が見えないから聴力が発達するなんていう話も聞きますが、本当の気持ちは本人にしかわかりません。
人は手にしていたものを失くすことに怯える生き物だといいます。
「守るべきものがあるから・・・」という考えは失くさないために頑張るという意味とも考えられます。
小野伸二は怪我の前は「次の数秒が頭の中で見えていた」と言っていました。
それが怪我をしてから「光が見えなくなった」といい、怪我前のあの感覚を取り戻したことは一度もないそうです。
見えていたものが見えなくなる。
それはどんな気持ちなのでしょうか。
最後の光は脳裏に焼き付き離れないのだとしたら「いっそ忘れてしまいたい」と考えるのでしょうか。
本人にしか分からないことは詮索しない、軽々しく「その気持ちわかるよ」なんて言葉が言わないこと。
今、そんなことを考えて子どもたちに向き合っています。