【2030年】往診が当たり前になり病院は検査・入院施設に

1. 【解決したい課題】

命を救う救命・救急医療を実現する

 

2. 【そう思ったきっかけは?】

感染症の影響が長引くなか、注目されているのが「ファストドクター」だ。

ファストドクターのサービスは、医師が自宅まで来て診てくれるいわゆる往診で、救急病院の受診料相当額にプラス3000円程度で利用できる。

このサービスが社会的にも素晴らしいのは、患者の適切な受診の仕方を判断してくれることだ。つまり往診とともにトリアージもしてくれる。

 

患者が体調の悪いなか移動し待合室で何時間も待ち、やっとのことで診てもらえると思ったら1~2分の問診で「様子をみましょう」と言われる。

それなら自宅で安静にしていた方が体に負担がかからなかったんじゃないかというような事態を防げる。

逆に、そのような事態を嫌がって緊急性に気が付かないまま重症化することも防げるだろう。(参考:https://fastdoctor.jp/

 

またこの取り組みが広がれば、医療機関の負担も減らすことができる。

あらゆる無駄をなくすことで、「【2030年】医療従事者は病院から地域へ」でも述べたようにゆくゆくは医療従事者の働き方の改善にもつながるはずだ。

 

3. 【何がそうさせているのか?】

日本はもともと「かかりつけ医」つまり地域の町医者が往診するシステムがあった。

往診と訪問診療の違いは、計画的な診療かそうでないかという点にある。

往診は救急時に医師を呼べるので、急な体調の変化にも対応してくれるものだ。

(参考:http://jvmm.jp/houmon-oushin.php

 

この往診が廃れていったのは、著名な医師が病院を設立し、患者は質の良い医療を期待して病院に通うようになったからだと言われている。

(参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jahcm/1/1/1_4/_pdf

 

しかし、みなさんも病院の待合室で大きな違和感を覚えた経験がないだろうか。

体調が悪く少しでも自宅で寝ていたいはずの患者が、ひとつの待合室にぎゅうぎゅうになり感染症のリスクにさらされながら長時間待っている。

そのうえ緊急性のない軽症患者と重症患者が入り混じっていることもある。

 

最近は医療機関の努力によって患者の待ち時間を減らしたりトリアージの対応をしてくれることが増えたが、根本的に患者の行動が変わらなければ焼け石に水だ。

 

4.【既存サービス、取り組みについて】

「【2030年】医療従事者は病院から地域へ」で述べたのは、まず患者がセルフメディケーションの習慣をつけること。

そして、薬剤師の権限を拡大し、ドラッグストアなどで対応できる患者を増やすこと。

またオンライン診療を受けるまでもない病状には、「LEBER」などのチャットなどで医師に相談できるアプリもある。

 

これらは必ずしも医療の質の低下にはつながらず、使い方次第では「未病」の段階でケアし健康を取り戻すことができるようになる。

そうすれば病院の資源は本当に必要な患者に充分提供でき、今回の感染症対策のような事態になっても、もっと余裕をもって対応できるようになるのではないだろうか。

 

5. 【だからこうした方がいいんじゃないか?】

往診が基本になる社会へ。

「ファストドクター」は医療費助成対象なので、乳幼児の場合、医療費無料制度を使えば実質交通費のみで利用できるケースもあるということだ。

(参考:https://fastdoctor.jp/qa/#QA8

 

救急車を呼ぶほどの病状でない場合、体調の悪い子どもを車で病院へ連れて行くのは大変だ。

子ども本人にも負担がかかるし、病院を嫌がって泣けばますます体力を消耗してしまう。

そんなときでも往診なら親子とも安心して医師に診てもらえる。

 

子育て支援としてもいい制度ではないだろうか。

問題は、都市部に対応エリアが限られていることだ。

 

サービス料を払う必要があるので、高い支払いができる層しか利用しないのかもしれない。

医療機関の負担を減らすまでになるには、地方に暮らす人や低所得者層も利用できるような環境にする必要があるだろう。

 

そこでぜひ、地方移住政策の一環として往診制度を整えられないだろうか。

 

まずは地域に医療従事者がいなければならないが、都市部の医師が地方へ1ヶ月間出張してもいいのではないだろうか。

往診といえどもその地域の病院と連携をとる必要があるので、長期契約した医師による当番制がいいだろう。

そうすれば医師のワ―ケーションも可能になる。

 

6. 【なぜそう考えるのか?】

現在、総合病院は紹介以外の受診を基本的には断り、どうしても受診したい場合は高い受診料を支払うことになっている。

総合病院ほどの医療体制が必要でない患者が、医療資源を圧迫しているからだ。

 

しかし、これは私立病院にとって諸刃の剣だ。

患者を完全に失うと、経営が成り立たなくなる。

 

往診のシステムが再び普及すれば、患者を断って病院経営を悪化させることなく、健全な病院運営へ向かっていけるようになるのではないだろうか。

きめ細かい往診によって検査や入院が必要な患者を早期に発見できれば、これまで以上の患者数を確保できるかもしれない。

この先も感染症や医療従事者不足が解消しなければ、病院は医師の指示で検査や入院をするためだけに訪れる施設になっていくのかもしれない。

 

7. 【20XX年、未来はこうなる! 】

2030年 往診が当たり前になり病院は検査・入院施設に

 

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